ファンデーションの粒子が大きいことのメリットとは?
文字どおり、ノンナノとは、ナノサイズではないファンデーションを指しますが、果たしてナノサイズとはどれくらいの大きさなのでしょう?
「ナノ」とは1mmの100万分の1の長さです。
皮膚への浸透が可能な粒子サイズは平均200nm(ナノメートル)となります。
ナノサイズの粒子を持つ化粧品の原料は、ナノマテリアルと呼ばれています。
皮膚への浸透を最小限に抑えられる
粒子の大きさがナノサイズでなければ、塗ったファンデーションが皮膚を浸透し、体内に入りこむ心配はありません。
体内に入り込んで心配されている成分の一つに、酸化チタンや酸化亜鉛があります。
この二つは、ミネラルファンデーションを含め、ほとんどのファンデーションに必ず配合されています。
用途としては、酸化チタン(UV対策用)や酸化亜鉛(UVと肌色を明るくするため)は、ナノマテリアルと言ってよいでしょう。
ノンナノパウダーファンデーションを発売する24hでは、ナノ粒子の酸化チタンを一切含まないと明記されています。
そのためUV対策においての効果は無いけど、酸化チタンに反応する敏感肌の方は大丈夫なのです。
ただ、多くの人が使っているナノサイズファンデーションには、先に書いたとおり酸化チタンや酸化亜鉛は大概配合されていますが、未だに肌に悪影響を及ぼしたと言う報道を見ることはありません。
特に敏感肌でなければ、神経質になる必要はないのです。
なぜなら、酸化亜鉛は医療現場でも使用されているものであり、『亜鉛華軟膏』といってアトピーや化学物質・添加物などに敏感に反応する方が使う塗り薬もあるほどです。
酸化チタンは、白色顔料と呼ばれていて肌を明るくする働きがあります。
身近なところでは牛乳石鹸に配合されているということです。
ナノマテリアルであっても浸透しないものもある
もっとも、肌への浸透性は粒子の大きさだけではありません。
綺麗になりたい女性の気をひくために、浸透力が高いナノマテリアルの原材料を使用していることを強調していますが、人の肌は脂分の膜でおおわれています。
水と油が混ざり合わないように、脂の上に水溶性のものを載せても、弾いて皮膚の中に浸透していくことはありません。
水溶性のビタミンCを浸透させるために、わざわざイオン導入美顔器を使用している方は、ご存知のはずです。
ナノマテリアルであっても、皮膚を通さない物質もあると言うことです。
粒子が小さいから危険なのではない
粒子が小さいので肌の中に入りこんで危険と考えるのではなく、入りこむ成分の危険性の有無について確認する方が良いというのが、昨今の考え方です。
勿論、皮膚を通して身体の中に不必要な物質を入れることに、抵抗する気持ちは賛成です。
もっとも、皮膚の中に入りこんで危険性が高いとされているのは、石油系界面活性剤です。安全性を確認されたものもありますが、皮膚をつくるタンパク質を破壊したり、体内に入り込み負担をかけるものも少なくありません。
ノンナノファンデーション派の方は、粒子が大きいので毛穴に入りこむことが無く、化粧落としの時負担がかからないと言う方もいます。
でも、毛穴で悩んでいる方は、目で見て毛穴が分かる大きさであることを知っています。毛穴より、大きな粒子がファンデーションの中に入っている訳はありません。
ノンナノファンデーションとて、毛穴にファンデが詰まって、メイク落としの負担はあります。
それでも、ノンナノファンデーションは楽
粒子が大きいために、肌への密着度が低く、楽であるということはあります。
肌のる密度が低いということは紫外線から守る働きも弱いと言えるのです。
酸化亜鉛や酸化チタンが配合されていなければ、さらに、紫外線対策に不安が募ります。
紫外線の害は、美容だけの問題ではもはやなく健康上も大切ですものね。
それでも、ノンナノファンデーションがいいのは、理解できます。
ノンナノファンデーションは、皮膚に害をなさないと言うことに重点を置いて開発がされていますので、他の成分においても慎重に配合されているはずと考えます。
肌に優しいファンデーションであることには、変わりません。
どうしても、ノンナノにこだわるのであるならば、信頼できるメーカーのUV剤が配合した、下地クリームもプラスアルファするなど工夫してみると良いです。
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